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やなりいなり (畠中恵/新潮社)2011.08.20 Saturday
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「しゃばけ」シリーズ第10弾
今回は”しゃばけ”オリジナルレシピつき。
妖たちも大好物!ただし、作るときには妖たちに注意
。
・長崎屋がある通町界隈で最近、「恋の病」にかかる者が急増中。
この”恋の病”のおかげで病にかかる者が減り、
困った名のある病の神たちが若だんなに、この状況を何とかしてほしいと頼みにくるが・・・「こいしくて」
・咳が続き、夜眠れないことが多い若だんな。
食欲もわかず兄やたちも心配している。そこに長崎屋にいる守狐たちが若だんなのために、守狐特性の稲荷寿司を作って持ってきた。
早速皆で食べていると、どこからか手だけが現れ稲荷寿司をつかもうとしていた。「やなりいなり」
・3日前、若だんなの父親である長崎屋藤兵衛門が寄りたいところがあると、連れの小僧に告げた後行方不明になってしまった。
心配して捜しに行くという若だんなに妖たちは自分の推測を聞かせる。
果たして真相は?「からかみなり」
・若だんなは、久しぶりに床上げをして縁側で夕刻の空の変化を家鳴たちと眺めていた。
そのとき、雲の端がくるりと丸くなり、あちこちの雲にぶつかりながら離れの庭へ落ちてきたのだ。
若だんなが拾い上げてみると、それは空のように明るい青色をした玉だった。「長崎屋のたまご」
・若だんなは久しぶりに親友の栄吉が修行している安野屋へ買い物にやってきた。
ところが、この日の安野屋は売れ行きが大変よく妖たち目当ての菓子がほとんどない。
どうやら浜村屋の長男・新六が大量の菓子を購入しているためらしい。
普段は家族が食べる分しか買わない新六が大量の菓子を買う訳は・・・「あましょう」
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騙す骨 (アーロン・エルキンズ/ハヤカワ文庫)2011.02.05 Saturday
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"ギデオン・オリヴァー教授シリーズ
(あらすじ)
妻ジュリーのいとこ・アニーに招かれてギデオン夫妻はメキシコの田舎にあるリゾート牧場にやってきた。
ジュリーはアニーに頼まれてホテルの留守番を頼まれたため多少の仕事はあるもののギデオンは完全な休暇。
ところが、平和なはずのその村で不審な死体が1年間で2体も見つかっていたのだ。
銃創があるのに弾の出口も弾も見当たらないミイラ化した死体と身元不明の女性の白骨死体だ。
村の警察署長の依頼で遺体の鑑定を始めたギデオンは、次々と新事実を発見していくが・・・。
(コメント)
今回は不審な遺体の鑑定がメインでギデオンが死体発見というのはありません。
その分、遺体の鑑定でわかる事実がじっくりと書かれています。謎解きは後半、ラスト間際まで、ほとんど出てきません。
骨、と聞いて顔を輝かせるギデオン教授・・・それに対するジュリーのつぶやきが笑ってしまいました。
ところで、このシリーズは舞台となる土地の美味しいものが出てくるのですが、今回はメキシコ。メキシコ料理食べたくなりますよっ。"
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ゆんでめて (畠中恵/新潮社)2011.01.08 Saturday
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"「しゃばけ」シリーズ第9弾
今回は物語が進むにつれて時がさかのぼります。読んでいて不思議な感じ。
・甥っ子松太郎の疱瘡回復祝いの宴で、よく当たる評判の事触れ(神のお告げを告知する人)の話を聞いた若だんな。翌日、その事触れに会って屏風のぞきを探してもらうため若だんなは兄やたちに黙って久しぶりの家出を決行した。「ゆんでめて」
・若だんなの友人で唐物屋の跡取り息子、七之助に縁談が持ち上がった。相手は昔遊んだ幼馴染の千里。その千里から江戸に行くことになったが、その際に「千里」を見分けてほしいと書かれた文がきたという。小さい頃に遊んだだけで顔もよく覚えていないため困り果てた七之助は若だんなに相談をもちかけてきた。「こいやこい」
・長崎屋にある古い桜の木。その桜の花の化身が若だんなの離れにやってきた。自身が桜なのに満開の桜を見たことがないという花びらたちに若だんなは今年は桜の名所で花見をしようと決めた。一太郎の友人や、周囲にいる妖や神様、しまいには顔見知りの僧侶や岡っ引きまで加わり、たいそう賑やかな花見に。そこに「ふんっ、贔屓して」と声がしたり、弁当に入っていた若だんなの好物がなくなったりと不思議なことが起こる。「花の下にて合戦したる」
・雨の日が続く江戸。付喪神の一人、鈴彦姫は寝込んだ若だんなの回復を願って、自分が納められている稲荷神社へ百参りをしていた。そこで男たちに絡まれてしまい困っていたところを長身で格好の良い女性に助けられた。自分の名前の「おね」以外思い出せないという、おねは一つの不思議な珠を持っていた。「雨の日の客」
・兄、松之助夫婦に子供ができたというので若だんなは兄やたちと祝いの品を届けることにした。ところが、もう少しで兄たちの店が見えるというところで、若だんなに後ろから走ってきた四十ほどの男がぶつかったのだ。するとそこに更に若い男が突進してきた。四十ほどの男のほうは若だんなが大店長崎屋の息子と知ると八津屋勝兵衛と名乗り、自分の商売に長崎屋の協力を求めてきた。「始まりの日」
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ロードサイド・クロス(ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋)2010.12.18 Saturday
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キャサリン・ダンスシリーズ第2弾
(あらすじ)
交通事故を起こし、有名ブログで糾弾された男子高校生トラヴィス。
彼の個人情報はたちまち暴露されブログは炎上。家に投石する者まで現れた。
その頃、道路沿いに死を予告する十字架が立ち始めた。十字架に書かれていたのは、トラヴィスへの”ネットいじめ”に加担した女子高生たち。
彼女たちが命を狙われる事件が発生し、キャサリンたちCBI捜査官はトラヴィスに会いに行くが、彼は姿を消す。
その後も犯行はエスカレートしていき、しまいには死者が出てしまう。
キャサリンたちは必死でトラヴィスの行方を追うが、その事件の最中にキャサリンの母親が安楽死に手を染めたとして逮捕されてしまった。
(コメント)
「スリーピング・ドール」に続く「尋問の天才」キャサリン・ダンスが主人公の2作目です。
インターネットによる”ネットいじめ”の被害者だった青年が今度は加害者になったのか?キャサリンたちの捜査は困難続きです。
その最中に、無能な上司や狡猾な検事とも渡り合うキャサリン。おまけに母親が逮捕されてしまう・・・。
まさに「どうだ!」とばかりに一気にキャサリンに降りかかる災難。
でも、それを助けてくれる人もキャサリンの周りにはたくさんいるんです。
今作から登場したあの人は、次には顔を出してくれるかな。結構、お気に入りなのですが・・・。
「どんでん返しのディーヴァー」だけに、事件の流れは読者(私)の読みを覆し「そうくるか〜!」と目が離せません。
母親の逮捕の裏には「スリーピング」が影響してるなど小技も効いてます。面白かった!
作中にURLが出てきますが、そこにアクセスすると、ちょっとした驚きがあります。ぜひアクセスしてみてください。
ディーヴァーはライム物の新作を発表しているそうです。早く日本で出版されないかな。"
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さびしい女神(仁木英之/新潮社)2010.06.24 Thursday
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"「僕僕先生シリーズ」第四弾。
(あらすじ)
僕僕と王弁の旅に加わった蚕嬢は、実は水の豊かな六合峰のふもとにある苗人の国のお姫様、碧水晶だということが判明した。
水晶は神に仕える巫女として選ばれたものの、退屈すぎる日常に嫌気が差し、禁を破って逃げ出したところ蚕に姿が変わってしまったのだ。
ところが、水晶が逃げ出したことで故郷では旱魃(かんばつ)が続き、もともと不仲だった同じ国のもう一つの集落の住人との対立が深まっているという。責任を感じた水晶は故郷に戻ることにする。
蚕嬢の故郷にやってきた王弁は、なぜか神に捧げる生贄に選ばれてしまい、体を縛られたうえ六合峰の頂に放置されてしまう。
縛られた苦しさのあまり最期を覚悟した王弁の前に現れたのは醜い外見を持つ魃という名の女神。
話を聞くと、全てを乾燥させ消してしまう力を持つ魃の結界が、巫女が逃げたことから緩んだことで土地の旱魃が始まったらしい。
安心して住める場所がないという彼女に、王弁は必ず、彼女の居場所を見つけてくると約束するが・・・。
(コメント)
ニートの王弁もシリーズが続くごとにたくましくなってきてます。
相変わらず僕僕にはおちょくられておりますが、師弟愛を感じます。
この作品で、僕僕の正体(?)が少し明らかになってきました。ラストの僕僕のつぶやき・・・シリーズでその理由が明らかになっていくのでしょうか。楽しみです。
それにしても、王弁は寛容な心の人物なのはいいことですが、女心には疎い・・・。
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